アイテム属性

ピン

位置が固定される。

  • タッチによる移動、拡大縮小ができなくなる。
  • 【動力】による移動が一定速度になる。
  • 【ワープ】アイテムと接触しても移動しない。

他アイテムとの衝突や重力で動くと困る壁や床になるようなアイテムを配置するときによく利用します。

またタッチや衝突における動きは制限されますが、【動力】【移動】による移動、【拡大】【縮小】による拡大縮小など属性による操作は可能です。

位置が固定されるので【ピン】 アイテム同士は【回転】 を持っていないなど動きようのないときは【物理無効】アイテムのように衝突せずに重なることになります。

木には「ピン」が設定してあるので、指でさわったり他のアイテムがぶつかっても動きません。

バネ

もとの位置に戻るようになる。

  • タッチによる拡大縮小ができなくなる。
  • シーン外に出ても消えなくなる。

もとの位置に戻ろうとする力を利用して他のアイテムを弾き飛ばすといった使い方ができます。

グローブに「バネ」が設定してあります。もとの位置にもどる力を利用して他のアイテムをはね飛ばすこともできます。

回転

回転するようになる。

【回転】+【ピン】でバットをふる動きを表現したい場合は、グリップが画像の中心になるように先端と対称の位置にダミーで点を書くなどの工夫が必要になります。

左のパンダにだけ「回転」が設定してあるので、坂道でコロコロ転がります。

物理無効

他アイテムと衝突しなくなる。

【重力】の影響を受けないので【ジャンプ】の対象とされても効果はありません。

他のアイテムと衝突しないので【高反発】【高密度】【高摩擦】の属性を与えても効果はありません。

物理的な振る舞いをしなくなるためワーク内の仕掛けや操作用のコントローラーなどをつくるときによく利用します。

お化けには「物理無効」が設定してあるので、指で動かしている時しか移動しません。また、他のアイテムとはぶつからずに重なります。

高反発

衝突時に跳ね返る(跳ね返す)ようになる。

ウサギには「高反発」が設定してあるので、他のアイテム(この場合は地面)にぶつかった時にはね返ります。

高摩擦

滑らなくなる。

角度をつけた床でボールを転がそうとして、ボールが回らずに滑ってしまう時は床に【高摩擦】を付けると回りやすくなります。

人形には「高摩擦」が設定してあるので、雪だるまに比べて坂道をすべりにくくなっています。

高密度

重くなる。

アイテムは配置した大きさで重さが変わるが、【高密度】を使うと大きさを変えずに重くすることができます。同じ大きさのアイテムに対し四倍の重さになります。

ダンベルには「高密度」が設定してあるので、羽に比べて重くなっています。

重力無効

【重力】【傾きセンサー】の影響を受けなくなる。

シーンに下向きの重力がかかっていますが、風船には「重力無効」が設定してあるので下に落ちません。指でさわったり他のアイテムがぶつかると動きます。

タッチ移動無効

タッチでの移動、回転、拡大縮小ができなくなる。

  • スライドすることで、移動、回転、拡大縮小を個別に無効にすることも可能。

ゲームの内容によってタッチでのアイテム移動でゲームをクリアさせたくない時などに使うことができます。

ボールには「タッチ移動無効」が設定してあるので、指で動かすことはできません。他のアイテムがぶつかると動きます。

タッチトリガー無効

タッチされてもイベントが発生しなくなる。

タッチでアイテムを移動させて、特定のアイテムとの接触時のみイベントを発生させたいときなどに使うことができます。

風船には「タッチトリガー無効」が設定してあります。指でさわってもイベントは起こりませんが、「接触」を設定した他のアイテム(相手に選ばれている必要あり)がぶつかるとイベントが起こります(この場合は「消滅」するイベント)。

ループ

【移動】【音】の効果が繰り返し発生する。

【移動】の移動中にイベントが発生した場合は一時停止し、再度イベントが発生した際には先頭からではなく軌跡の途中から再生されます。

【音】の再生中にイベントが発生した場合は停止せず再び先頭から再生され、最後まで再生されるたびに先頭に戻って再生されます。

そのため一度スタートした【音】のループ再生を停止させるには【消滅】もしくはシーン外への移動によってアイテムを消す必要があります。

オート

自動的に【移動】【音】が開始される。

  • 自動的に発生するタイミングは各シーンの開始時、【リセット】の対象としてリセットされたとき、【コピー】の対象としてコピーされたとき。

移動

移動する。

  • 設定した軌跡にそって移動する。
  • 自身にイベントが発生するたび移動と一時停止が切り替わる。

設定時の軌跡を速く描くとアイテムの移動も速くなります。

ネズミには矢印にそって動くように「移動」が設定してあるので、タッチすると設定した通りに動きます。

下のネコには右にまっすぐ動くように「移動」が設定してあるのに加えて、「オート」が設定されているので、デバッグプレイモードが始まると自動的に動き始め、動き終わると停止します。

上のネコには右にまっすぐ動いた後で左に戻るように「移動」が設定してあり、「オート」と共に「ループ」も設定してあるため、自動的に動き始めた後、停止せずに同じ動きを繰り返します。

フォーカス

【シーンズーム】はこのアイテムを中心に表示されるようになる

  • シーン内に一つだけ設定可
  • 表示領域はシーンの範囲内のみとなる
  • アイテムが消えた場合の【シーンズーム】表示位置はその時点のまま

アイテムが端の方へ行く場合、表示領域の移動はシーン内までとなるため、アイテム位置は中央表示ではなくなります。

【シーンズーム】で範囲を設定すると、画面に映る部分が月と共に動くようになります。

ゴースト

ゴーストを発射する。

  • ゴーストは設定した方向と速さで発射され一定速度で移動する。
  • ゴーストは他のアイテムと衝突せず、【重力】【傾きセンサー】の影響も受けない。
  • ゴーストは【接触】との組み合わせで対象アイテムに対して接触トリガーとなり、トリガーとなったゴーストは消える。

シーン内に表示されるゴースト数には制限があり、同一アイテムによるゴースト数が10、もしくはシーン内の許容アイテム数(128)+10を超えない場合のみ発射されます。

左下の小さい人形には「ゴースト」が設定してあるので、タッチするとゴーストが飛んでいきます。

他の人形は、小さい人形の「接触」の相手に選ばれているのに加えて「消滅」も設定してあるのでゴーストがぶつかると消えますが、ブタは「接触」の相手には選ばれていないのでぶつからずにゴーストがすり抜けていきます。

爆発

他アイテムを弾きとばす。

  • 自身から放射状に距離が近いアイテムほど強い力で弾く。

自身と弾きとばされるアイテムとの間に障害物となるアイテムがあった場合でも距離のみによって威力が決まります。

バクダンには「爆発」が設定してあるので、タッチすると他のアイテムを吹き飛ばします。 バクダンが消えるのは、「消滅」が設定してあるためです。

消滅

消える。

【消滅】以外の複数属性を与えている場合、イベント発生時には他の属性による効果を発揮した後に消えます。

キャンディーには「消滅」が設定してあるので、タッチすると消えてしまいます。

音を再生する。

  • 衝突トリガーによるイベント発生時は衝突の勢いで音量が変化する。

ブタには「音」が設定してあるので、タッチすると音が鳴ります。他のアイテムの「接触」の相手に選ばれていると、ぶつかっても音が鳴ります。

シーンチェンジ

シーンを切り替える。

シーンは切り替わる毎に初期化されるので、同一シーンを設定することでシーンのリセットとしても使えます。

旗には「シーンチェンジ」が設定してあるので、車がぶつかると次のシーン(ゴール)に切り替わります。このためには、車の「接触」の相手に、旗を選んでおく必要があります。

ワークフラグチェンジ

ワークフラグを切り替える

  • 【フラグ】と組み合わせて使用
  • シーンを移動しても情報を保持することができる
  • 「ON/OFF/切り替え/変更しない」の操作ができる
  • 1つのワークに9つまで使うことができる

ワークフラグは他の属性と異なり、ワーク単位でプレイ中の情報を保持し続ける属性です。これまでのプレイ状態を引き継いで次のシーンに移動させることができますが、反面開発時のデバッグが困難になることがあります。そのため一時的にフラグの設定を変える機能や現在のワークフラグ状況を確認できるデバッグ機能を用意しています。

最初のシーンで押したスイッチの通りに、次のシーンの電球が光ります。どのフラグが立っているかを確認しながら開発することもできます。

接触

接触した対象アイテムのイベントを発生させる。

アイテム同士でイベントを発生させるのに必要なため、使用頻度はかなり高くなります。

アイテムが接触してもイベントが起きないというときは、この【接触】の設定を忘れていないか、設定の向きが逆になっていないかをまず確認しましょう。

イベントが起こるアイテムは【接触】を持っているアイテムではなく【接触】対象に指定されたほうのアイテムです。

ハンドには「接触」が設定してあり、その相手にスイッチを選んでいます。

スイッチには、「動力(右)」が設定してあり、その相手にネコとネズミを選んでいます。また、「タッチトリガー無効」も設定しています。

スイッチを実際の指でタッチしても何も起こりませんが、ハンドを動かしてスイッチにぶつけると、スイッチの「動力(右)」のイベントが起こり、ネコとネズミが右に移動します。

フラグ

条件が満たされたとき自身のイベントを発生させる。

  • イベント未発生の対象アイテムがシーン内に存在しないかつ、対象ワークフラグの状態が一致することが条件となる。
  • 対象に変化があったときに条件が満たされているかが確認される
    • 対象アイテムにイベントが発生した時
    • 対象アイテムがシーン外に消えた時
    • 【ワークフラグ】に変更があった時
  • 条件を満たした後にシーン内に対象アイテムが追加(リセット)された場合も、条件が満たされるたびにイベントは発生する
  • 一度条件が満たされると【動力】【拡大、縮小】の効果は持続する、解除するには【フラグ】アイテムをリセットするか消す必要がある

複数アイテムの状態を監視し、その全てのアイテムでイベントが発生したタイミングでイベントを発生させることができます。またイベント発生だけでなく、消えたことも監視することができます。

  • 使い方例1「シーン内のアイテムを3つとも取ったらクリア」
  • 使い方例2「キャラクターが画面外に出たらリセット」
    • 【ワークフラグ】を監視すれば、前のシーンで起こった内容に合わせてイベントを発生させることも可能になります。
  • 使い方例3「前シーンで手に入れた道具が使えるようになる」

グローブには「移動」と「バネ」が設定してありますが、同時に「フラグ」も設定してあり、その相手に下の3つのスイッチ全部を選んでいます。

「フラグ」の相手に選ばれた3つのスイッチすべてにイベント(この場合は指でタッチされること)が起こると、グローブのイベント「移動」が発動してバクダンをたたきます。

ワープ

自身に接触したアイテムを対象アイテムの位置に移動させる。

  • 対象アイテムは一つしか選択できない。
  • 移動させる位置は対象アイテムの中心となる。
  • 【ピン】アイテムは接触しても移動しない。

対象アイテムは移動先が一致するので接触しても移動しない。

移動先に複数の(複雑なパスを持った)アイテムが重なってしまうような使い方は、実行速度が急激に遅くなる可能性があるため注意が必要です。

下のトンネルに「ワープ」が設定してあり、その出口として上のトンネルが選ばれているので、下のトンネルにぶつかった車が上のトンネルにワープします。

動力

(上下左右, カスタム)

対象アイテムを動かす。カスタムでは方向と速度を指定できる。

  • トリガーが続く限り効果を持続する。
  • 【物理無効】アイテムが対象の場合は必ず一定速度になる。
  • 上下左右は【ピン】アイテムが対象の場合は一定速度になる。
  • カスタムの最大速度は上下左右と同じ速度になる。

1つのアイテムに対し同時に複数のアイテムから同方向の【動力】を与えることでより速く動かすことができます。

この属性に限った話ではないですが必ずしもタッチでイベントを起こす必要はなく、アイテム同士の衝突をトリガーとすることで動く床やジャンプ台のような使い方ができます。

上下左右

矢印には「動力(右)」が設定してあり、その動かす相手としてお化けを選んでいるので、矢印を指でタッチするとお化けが右に移動します。

カスタム

上のキャラクターの通常の動力(右)移動速度に対し、中央と下のキャラクターにはより遅い動力を指定しています。

動力

(回転, 引力, 斥力)

対象アイテムを動かす。

  • トリガーが続く限り効果を持続する。
  • 【物理無効】アイテムが対象の場合は必ず一定速度になる。
  • 回転は【回転】アイテムが対象の場合は加減速しながら回転する。
  • 引力、斥力は【ピン】アイテムが対象の場合は一定速度になる。
回転(左右)

矢印には「動力(右回転)」が設定してあり、その動かす相手として2つの風車を選んでいるので、矢印を指でタッチするとどちらの風車も右に回ります。

引力, 斥力

中央の大きい丸(+)には「動力(引力)」が設定してあり、同じく(-)には「動力(斥力・せきりょく)」が設定してあります。どちらもその動かす相手として、周りの小さい丸すべてを選んでいます。

(+)を指でタッチすると周りの小さい丸が集まってきて、(-)を指でタッチすると反対に小さい丸が遠ざかっていきます。

ジャンプ

対象アイテムにシーンの重力方向と反対向きに力をかける。

  • 複数を重ねあわせることが可能。
  • シーンが無重力状態の時には効果がない。
  • 【物理無効】or【ピン】アイテムには効果がない。

1つのアイテムに対し同時に複数のアイテムから【ジャンプ】の効果を与えることでより大きな力をかけることができます。

シーンが無重力状態の時にどんなアイテムに対しても効果がありません。またシーンの重力設定に関係なく【物理無効】アイテムに対しても効果はありません。

下の矢印には「ジャンプ」が設定してあり、その相手にウサギを選んでいます。フィールドには下向きの「重力」が設定してあるので、矢印を指でタッチするとウサギが重力と反対方向(この場合は上向き)にジャンプします。

拡大, 縮小

対象アイテムの大きさを変える。

  • トリガーが続く限り効果を持続する。

1つのアイテムに対し同時に複数のアイテムから【拡大、縮小】を与えることでより速く大きさを変えることができます。

左下の丸には「拡大」が設定してあり、その相手として黄色の玉を選んでいます。右下の丸には「縮小」が設定してあり、同じく黄色の玉を相手に選んでいます。

それぞれの丸を指でタッチすると、黄色の玉が大きくなったり小さくなったりします。

反転

対象アイテムを左右反転させる。

スイッチには「反転」が設定してあり、その相手に上の通路を選んでいます。スイッチを指でタッチすると通路が左右反転します。

コピー

対象アイテムのコピー(属性を含む)をシーン開始時の位置に追加する。

シーン内のアイテムが配置可能数に達してると追加できません。

使用の仕方によっては複数の(複雑なパスを持った)アイテムが重なってしまう可能性があるため注意が必要です。

スイッチには「コピー」が設定してあり、その相手に黄色の玉すべてを選んでいます。指でスイッチにタッチすると、黄色の玉すべてが一つずつ増えていきます。

変身

対象アイテムの見た目を自身と同じものにする

  • 見た目が変わると当たり判定のパスも変わる
  • 現在の見た目と同じものに変えるため、他アイテムから【変身】により変えられた状態も効果に影響する

ボックスが太陽と月に変身しています。月が星に変身したあとに再びタッチするとボックスは星に変身します。

リセット

対象アイテムをシーン開始時の状態に戻す。

すでにシーン内から消えているアイテムをリセットしようとする時に、シーン内のアイテムが配置可能数に達してるとリセットできません。

特定のルートを正確に繰り返す動きを実現するには【リセット】を組み合わせるのが効果的です。
例えば【移動】【ループ】のみで実現しようとすると、軌跡の始点と終点を合致させることや他アイテムからの影響を考慮する必要があり難しくなります。

スイッチには「リセット」が設定してあり、その相手に黄色の玉すべてを選んでいます。指でスイッチにタッチすると、黄色の玉が最初の場所にもどります。

連鎖(すべて)

対象アイテムのイベントを発生させる。

  • トリガーが続く限り効果を持続する。
  • 対象アイテムのイベントの発生は同時ではなく、次のタイミングになる。

スイッチには「連鎖(すべて)」が設定してあり、その相手にロボット3体を選んでいます。スイッチを指でタッチすると、3体のロボット全てにイベント(この場合は「移動」)が同じように発生します。

連鎖(どれか)

対象アイテムのうちどれか一つのイベントを発生させる。

  • トリガーが続く限り効果を持続する。
  • イベントが起こる対象アイテムはランダムに選ばれる。
  • 対象アイテムのイベントの発生は同時ではなく、次のタイミングになる。

どれが一つのアイテムにイベントを伝える性質を利用して任意の数をカウントする仕組みが実現できます。

スイッチには「連鎖(どれか)」が設定してあり、その相手にロボット3体を選んでいます。スイッチを指でタッチすると、ロボットのうちのどれか1体にイベント(この場合は「移動」)が発生します。

シーン属性

重力

シーン内のアイテムに常時一定の力がかかる。

  • 設定した方向と強さで力がかかる。

タッチによって移動中のアイテムは重力の影響を受けません。

フィールドに「重力」を下向きに設定してあるので、リンゴが下に落ちます。
(木には「ピン」を設定してあるので落ちません)

傾きセンサー

シーン内のアイテムに端末の傾きで変化する力がかかる。

  • 端末の傾きに合わせて力の方向と強さが変化する。

フィールドに「傾きセンサー」を設定してあるので、端末を傾けた方向に重力がかかっています。

シーンズーム

プレイ中に表示されるシーンの範囲を変える

アイテム属性【フォーカス】と組み合わせて使うことで表示範囲を中央から任意の場所へ変更することができます。【フォーカス】設定したアイテムを動かすことで、表示位置も移動します。

表示したい範囲を変更することで、舞台となる星空のみが見えるようになりました。表示範囲の変更もできます。